DeFiって聞いたことがあるけど、何なんだろう?
お金にかかわることらしいけど怪しくないのかな?
儲かるらしいけど、何かリスクはないの?
この記事ではそうした疑問を解決できるよう、DeFiについて専門用語をできるだけ使わずに解説していきます。
わたしが暗号資産をいじりはじめたのは2021年の年末になってから。
2020年ごろから始まった暗号資産ブームもあって、関心があった中で思い切って始めてみました。
調べていくと本当に専門用語や最新の技術ばかりで、初心者の自分ではチンプンカンプン…
そうした中でも、本やネットの情報、実際に自分でやってみた経験から、
・DeFiを知らない人
・わからなくなりやすいところ
・疑問に持ちやすいところ
について解説していきます。
目次
DeFiって何?
DeFiとは、「Decentrallized Finance」の略で、「ディーファイ」もしくは「ディファイ」と読みます。
「非中央型金融」もしくは「分散型金融」と訳されることが多いのですが、正直それでも「?」という感じですよね。
次でもう少し砕いて解説していきます。
「分散型金融」って?
分散型金融とは、個人個人がそれぞれ直接相手と通貨のやり取りをする、という状態のことです。
具体的には、そうしたやり取りをする場として、「UniSwap」や「PancakeSwap」と言ったアプリケーションが使われています。
でも、
「今でも直接知り合いの銀行口座に直接お金振り込んだりしてるよ?」
と思いますよね。
もう少しかみ砕くと、今のお金のやり取りはあくまで「銀行」を通してのやりとりなわけです。
わたしは以前に銀行でも働いていたのでよくわかるのですが、実際には銀行で多くの人が働いています。
ネット銀行だとイメージしづらいかもしれませんが、銀行窓口で振込をすることをイメージしてもらえば少しわかるんじゃないでしょうか。
振込用紙に書き込む、窓口に持っていく、窓口の後ろで機械をうっている人がいる
そうした方々の作業をとおして、振込ってされてるんですよね。
それがDeFiの場合は、直接相手に資金を送ることができます。
間に「銀行」が入らず、それぞれの利用者同士が直接つながって資金をやり取りするというのが、いろいろなところでおこる、
というのがDeFiであり、間に銀行などが入って1つの塊にならなくていいことから「分散型」といわれるわけですね。
プールの仕組み
では、実際にはDeFiではどのようにしてお金のやり取りをしているのでしょうか。
ふつうの銀行であれば、銀行がお金を預かって、借りたい人に貸し出しているわけですよね。
それを、自分自身で行うのがDeFiです。
ここでは、DeFiの一つである「プール」について解説していきます。
たとえば、米ドルと日本円をあなたが持っているとします。
わかりやすいように、1米ドル=100円だとしましょう。
10,000円と100米ドル(10,000円=100米ドル×100円)を持っていると考えてください。
その時、友だちが「10米ドル分両替してほしい」と言ってきたらどうでしょう。
手元にある100米ドルから10米ドル渡して、1,000円受け取れば良いですね。
さらにそこで手数料として1米ドルもらう、というのがDeFiのざっくりとしたイメージです。
ガバナンストークンとは?
実際は、上のようなやりとりを「取引所」で行うことになります。
有名な取引所を挙げるとすれば、UniSwapやPancakeSwapですね。
上の例で言えば、10,000円と100米ドルをペアで取引所に預け入れるわけです。
実際は、暗号資産の取引所に直接円や米ドルを預けることはできないので、BNBやUSDTといった暗号資産を預け入れることになります。
これを「ステーキング」といいます。
細かく言えばLPトークンとか流動性の提供とかいろいろあるのですが、この記事は「DeFiのやり方」ではなく「DeFiって何なの?」ということに焦点を当てているので、ひとまず言葉は覚えてもらわなくて良いかな、と思います。
そうして取引所に通貨を預け入れることで、報酬として「ガバナンストークン」をもらうわけです。
このガバナンストークンをBNBなどに換えることで稼ぐ、というわけです。
さらに、そのガバナンストークン自体が値上がりすることもあるので、DeFiは利回りが高くなる期待が持てる、ということですね。
どんなリスクがあるの?
そうはいっても、やはり慣れてないことに対して不安はつきものですよね。
とくにまだあまり前例のない分野であればなおさらだと思います。
ここからは私も感じていた不安について、どんなことが考えられるか解説していきます。
価格変動リスク
ひとつめは「価格変動」についてです。
上でも紹介した通り、DeFiは非常に高い利回りが期待できますが、それは大きく損する可能性もある、ということと裏表にあります。
「間違いなく儲かる」なんて話はない、ということですね。
これについては受け入れるしかないかと思います。
お金の業界では、リスクとは「危なさ」ではなく「お金の振れ幅の大きさ」のことです。
なので、儲けられるものはその分損する可能性もあるわけです。
それでも何とかならないのか!という場合は、たとえば米ドルに連動する(といわれている)暗号資産なんかを保有してみるのが一つの手かもしれません。
ハッキングされるリスク
次にハッキングです。
これは「DeFi」に限ったことではなく「暗号資産」の取引全般に言えることですが。
つい先日も大きなハッキング事件がありましたね。
ビットコインの次に有名な暗号資産であるイーサ(ETH)が盗まれた、という話です。
12万ETH以上(2022年2月時点で1ETH=約30万円なので、なんと約360億円!)がハッキングされました。
あまり知られていないような取引所は使わない
暗号資産を扱う口座の「秘密鍵」や「シードフレーズ」は絶対に誰にも伝えない
といった、自分でできる対策だけでも徹底するようにしましょう。
規制されるリスク
暗号資産取引の歴史はまだまだ浅いです。
ビットコインが提唱されたのが2008年、実際に公開されたのが2009年なので、まだ12年ちょっとです。
なので、暗号資産の取引を法的にどう扱っていくのか、ということはまだどこの国も模索状態です。
そのため、急に取引を規制されてしまうリスクはあります。
実際、中国、ロシア、インドなどは暗号資産の取引に対して積極的とは言えません。
日本でも暗号資産への規制については議論がなされています。
もちろん、マネーロンダリングの手段になってはいけない、とか、資産性があるものについては適切に課税を、といったことは議論されるのが良いかと思います。
また、そうして規制がしっかりしてくることで、多くの人が安心して使えるようになり、広く普及していく、ということもあるでしょう。
ただ、規制されていくと暗号資産の魅力である「スピード」や「高い利回り」という点は落ちてきてしまうかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では、
DeFiって何だろう?
DeFiって聞いたことはあるけど、怪しいんじゃないの?
DeFiって気になるけど、どんなリスクがあるんだろう?
といった疑問に対して解説してきました。
DeFiはたしかにふつうの預金などよりは利回りが高いのですが、暗号資産をあつかっているので元本が保証されているわけではありません。
今はまだ自分で調べ、勉強しながらでも、今後だれでも使えるようなサービスになっていったら素敵ですよね。
この記事でも紹介しましたが、暗号資産は扱おうとすると専用の口座が必要です。
大手でもあるコインチェックは簡単に登録もできるので、良かったら登録してみてはどうでしょうか。
下記の記事で口座開設の解説をしているので、参考にしていただけるとうれしいです。