「「レイヤー1」とか「レイヤー2」って何のことなんだろう?」
「レイヤーが違うと何が変わるんだろう?」
暗号資産に触れていると、たまに「レイヤー」という言葉を目にすることがあります。
この記事では、
「レイヤーって何?」
ということを専門用語を使わずに、初心者の方にもわかるように解説していきます。
レイヤーとは?
ここでは、「レイヤー」って何なのか、レイヤーが違うことでどういうリスクやメリットが生じるのか、ということについて解説していきます。
レイヤー=層
「レイヤー」とは「階層」のことを指します。
たとえば、イーサリアムはベースとなるブロックチェーンのプロジェクトなので「レイヤー1」と呼ばれます。
そのイーサリアムのプロジェクトをベースにして、改良を加える形でポリゴンが開発されているので、ポリゴンは「レイヤー2」と呼ばれたりするわけです。
イーサリアムはとても便利なプロジェクトではありますが、弱点もあります。イーサリアムについては以下の記事で解説していますので、よかったら読んでみてください。
【初心者向け】Ethereum(イーサリアム)をわかりやすく解説 - たんたんブログ
そこで、イーサリアムの欠点を解消するために、一部のトランザクション(取引のことです)をブロックチェーン外で記録しよう、というのがレイヤーを分ける上での考え方になっています。
レイヤーを分けることのメリットとリスク
それでは、レイヤーが違うことで生じるメリットやリスクにはどのようなものがあるのでしょうか。
もちろん個別のプロジェクトによってさまざまなのですが、多くは以下のようなものが考えられます。
・承認速度の違い
・手数料の違い
・リスクの違い
それぞれ見ていきます。
承認速度の違い
上でも紹介した通り、一部のトランザクションをブロックチェーン外で処理しよう、というのがレイヤーを分ける上での出発点になっています。
ブロックチェーン上では、そのプロジェクトにもよりますが、トランザクションをある程度まとめて、ブロックに記録しています。たとえばビットコインだと約10分に1回、イーサリアムだと約5分に1回の承認作業が成されるようになっているので、その分処理に時間がかかるわけです。
ここで、ブロックチェーン外で処理を行うようにすれば、その分手続きも早まるわけですね。
手数料の違い
ブロックチェーン技術においては、その手数料の金額によって早く承認作業を行ってもらうこともできます。
たとえば、イーサリアム上で処理が詰まっていてなかなか手続きが進まなそうな場合、手数料を上乗せすることで優先的に処理をしてもらうことができるわけです。
これがイーサリアムなどの手数料の高騰につながっているわけですが、一部の承認作業をブロックチェーン外で行うことでこうした「プラスの」手数料を払わなくてよくなるわけです。
リスクの違い
ここまではブロックチェーン外で取引を行うというレイヤー2のメリットについて紹介してきましたが、もちろんリスクもあります。
それは、レイヤー1のリスクを引き継ぐと同時に、ブロックチェーン外で取引をするということにあります。
レイヤー1のリスクを引き継ぐ、というのはそのままの意味で、たとえばイーサリアムのレイヤー2であるポリゴンは、イーサリアムのリスクも負っている、ということです。
加えて、ブロックチェーン外で取引をすることで、ハッキングや取引の履歴改ざんの可能性などのリスクも高まることになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では、ブロックチェーン関連にふれているとたまにでてくる「レイヤー」について解説してきました。
端的に言えば、
「レイヤーとはどこのブロックチェーンを使うか、ということであり、レイヤーが違えばリスクもメリットも違ってくる」
ということです。
それぞれのレイヤーにはそれぞれのメリット、リスクがあります。
自分のやりたいことや、それぞれのプロジェクトでできることをよく調べながら使っていきたいですね。
ブロックチェーン関連で何かしようとすると、暗号資産がからんでくることがほとんどです。
理由は、ブロックチェーンを使う際の利用料を暗号資産で払うことがほとんどだからですね。
暗号資産をあつかうには、まずはウォレットが必要です。
いろいろなウォレットがありますが、大手であるCoincheckでの口座開設がオススメです。
開設方法については以下の記事で解説していますので、よかったら参考にしてみてください。