「最近目にする「GameFi」って何なんだろう…」
「GameFiってそもそもなんて読むの?」
「ちょっと調べてみたけど本当にそんなことってできるんだろうか」
この記事では、そうした疑問について解説していきます。
以下のことがわかってもらえるように記事を書いています。
この記事でわかること
・どういう仕組みなのか
・具体的にはどのようなことをしているのか
実際に私もNFTゲームを活用して「GameFi」に取り組み始めました。
自分でやるだけでなく、常に本を読んだり、作業したり、知識の積み上げも怠っていません。
さらに本職ではゲーム会社に勤めています。
そんな、本職ゲーム会社社員で、勉強を怠らず、実際に自分もゲームをプレイして取り組んでいる私が解説していきます。
目次
GameFiとは
端的にいうと、「GameFi(ゲームファイ)」とは「ゲームをして稼ぐ」ということです。
「Game(ゲーム)」と「Finance(金融)」が掛け合わさって作られた言葉です。
同じような言葉として、「Play to Earn」や「Play and Earn」といったものがあります。
それぞれ「P2E」、「PnE」と書かれたりしています。
これまでゲームとは、あくまで娯楽であって暇つぶし的な位置づけでした。
「遊んでばかりいないで勉強しなさい」
とか
「仕事は遊びじゃないんだぞ」
といったことを言われたことがある方もいるのではないでしょうか。
それが、今は「ゲームをして(プレイして)、しかもお金を稼ぐ」ということができるような方法が実際に生まれてきているのです。
そんな夢のような方法を現実のものにしてくれているのが「Finance」の部分、つまり金融の発達です。
どうやって稼ぐの?
GameFiの「お金を稼ぐ」という部分には、主にブロックチェーンやNFTといった近年非常に注目されている技術がからんでいます。
単純に、今までやっていたゲームをやっていればお金を稼げる、というわけではないんですね。
難しそう、と感じる方も多いと思いますので、ここでは簡単な言葉で説明していきます。
暗号資産を使った方法
まず「暗号資産」をからませて「ゲームで稼ぐ」というやり方です。
GameFiやP2Eができるゲームは、ブロックチェーン上に作られています。
そのゲーム内で使われる「通貨」をプレイヤーはゲーム中で集めるわけです。
この通貨のことを「トークン」とよびます。
そのトークンを集めて、たとえばBitcoinやEthrといったよく知られた暗号資産に換金し、さらにそこから日本円や米ドルに換える、といったステップを踏んでお金にしていくんですね。
その他にも、「ガバナンストークン」と呼ばれるトークンをゲットできることもあります。
これは、ブロックチェーン上で作られたゲームの運営に対する「投票権」みたいなものです。
ガバナンストークンを持っていることで、ゲームの運営が方針を決めるときに自分の意見を伝えることができるようになります。
ガバナンストークンについてはDAOといったまた別の考えが入ってきてしまうので、ここでは割愛しますが、興味のある方はマナブさんのメルマガなんかを読んでみれば勉強になると思います。
ガバナンストークンも、ゲーム内通貨のトークンと同じように換金することができるものが多いです。
しかも、投票権付きなので少し高額になっている場合がほとんどですね。
NFTを使った方法
次に、NFTを活用した「ゲームでの稼ぎ方」です。
NFTとは「Non Fungible Taken」の略で、日本語では「非代替性トークン」と言われることが多いです。
正直、非代替性トークンといわれても何のことかさっぱりわからないですよね。
NFTについてはこちらの記事で解説しておりますので、参考にしていただけるとうれしいです。
このNFTをゲーム内でゲットして、それをOpenSeaなどのプラットフォームで換金するわけですね。
NFTは今非常に注目されており、モノによっては数万円から高いものだと数千万円レベルで取引されているモノもあります。
ゲームによっては、ゲーム内ですでによく使われている暗号資産で取引されているものもあるので、そうした外部プラットフォームを使わずとも済むものもあります。
具体的なゲームの例
具体的にはどんなゲームがあるのでしょうか。
ここではGameFiの火付け役となったとも言える、「Axie Infinity」を例に見てみましょう。
Axie Infinityは独自トークンで稼ぐパターン
結論から言うと、Axie Infinityは上で紹介した稼ぎ方でいうところの前者です。
ゲームをプレイして、独自トークンをゲットし、それを換金する、というパターンですね。
Axie Infinityでは、ゲームをプレイすることで独自トークンである「SLP」と、ガバナンストークンである「AXS」がもらえます。
毎日のデイリークエストを消化したり、プレイヤー同士の対戦で勝ちを集めたりと、トークンをゲットする方法はいろいろあります。
そうして集めたトークンを米ドルだとかに換えるわけです。
Axie Infinityは海外で最初大きな盛り上がりを見せました。
シンガポールなどの東南アジアでは、生活に必要な費用も高くないことから、Axie Infinityをプレイしているだけで毎月の生活費がまかなえてしまったりしたわけです。
車を買った、家を買った、なんて人も出てきたんだとか…
そんなこんなで日本でも2020年ごろから盛り上がりを見せることになりました。
実際に日本でも月に10万円以上稼ぐような方もいたようです。
スカラーシップ制度
Axie Infinityのすごいところは、「スカラーシップ制度」にも見て取れます。
Axie Infinityは最初にプレイする際に、ゲーム内でプレイするのに必要なキャラクターを3体買う必要があるのですが、その初期投資をオーナーとなる人が用意し(実際にはキャラクターを購入して用意する)、それを「スカラー」となるプレイヤーに貸し出すのです。
そしてその「スカラー」が稼いだトークンをもらい、一部をスカラーにも与える、という仕組みですね。
こうすることで「スカラー」は最初の費用を減らすことができますし、オーナーは自分がプレイせずともトークンをゲットできます。
まさに1つの事業ですよね。
注意すべきことは?
ゲームをしているだけでお金を稼げてしまう、だなんて夢のようですが、注意すべきことはないのでしょうか。
ここでは、「ゲームで稼ぐ」について注意すべきこととして、以下の3点について考えていきます。
注意すべきこと
・ゲームの継続性
・ハッキングや詐欺
それではそれぞれ見ていきます。
トークンの価値
ここまで見てきたように、GameFiにおいてはそのゲームでゲットできる「トークン」が非常に大事なものになっています。
そのトークンの価値次第で、どれくらい稼げるかが変わるからです。
たとえば、「トークンA」があったとします。
今、トークンAは、1つで100円の価値があったとすれば、頑張って毎月1万個集められれば月収100万円とも言えます。
ところが、あまりにも多くの人がトークンAを集めたため、トークンAの価値が1つ10円にまで下がってしまったらどうでしょうか。
同じ1万個集められたとしても、10万円にしかならないわけです。それなのに1万個集める為にかかる時間は変わりません。
そうなってくると、だんだんと集めるのが億劫になってきますよね。
トークンの価値がそのゲームが続いている間中、ずっとキープできる、もしくは上がっていく、ということがとても大事なわけです。
ゲームの継続性
次に、ゲームが続いていること、というのも大事です。
どれだけ稼ぎ続けることができるか、ということにかかわってくるからです。
たとえば、ゲームがすぐにサービス終了してしまったらトークンを集められる期間はそれだけ短くなります。
昨今はゲームの流行り廃りもとても早いので、気を付けなければなりません。
半年や1年でサービス終了に追い込まれてしまうモノも少なくないのです。
ハッキングや詐欺
最後はGameFiのリスクというよりは、暗号資産全般に言えるリスクです。
それは「ハッキング」です。
少し検索してみるだけでも、多くのニュースが見つかります。
取引所がハッキングされて大量の資金が流出した、という類のものは毎年のように起きています。
GameFiについての情報は海外ものも多く、英語で書かれていたりするので苦手意識を持っている方もいるかもしれません。
そうした方に「教えますよ」といって近づき、口座情報を盗み取る、もしくは資金をだまし取る、といった詐欺も多いようです。
DYOR(Do Your Own Research)の精神、つまりは自分で調べ、自分で責任をもってやる、ということが必要ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では、「GameFi」って何なのか、というところから、実際にはどのようなことをしているのか、注意すべきことなどについて解説してきました。
子どもの頃に、「ゲームばかりしていないで!」と叱られた経験がある方もいるかもしれませんが、これからは「ゲームで稼ぐ」ということも現実的な選択肢になっていくのかもしれません。
ゲーム好きな人には、とても魅力的な世界ですよね。
ちなみに、GameFiではその特性上、暗号資産が使われることが多いです。
暗号資産のやりとりの際には、専用の口座(ウォレット)が必要です。
今ではさまざまなものがありますが、大手で取引実績も豊富なコインチェックの口座がオススメの1つです。
登録は簡単にできますので、まだの方は以下の記事を参考に口座開設してみてはどうでしょうか。