ブロックチェーンゲームをやっているとガバナンストークンという言葉を目にすることがあるけど、何なんだろう?
この記事では、「ガバナンストークン」について、わかりやすく解説していきます。
実際わたしもいくつかのブロックチェーンゲームをプレイしていて、ガバナンストークンをゲットしています。
目次
ガバナンストークンとは何か?
ガバナンストークンとは、「ガバナンス=統治」と「トークン=印」のくっついた言葉です。
ただ、これだけだと訳が分からないですよね。
もう少しかみ砕いて説明していきます。
そもそも「トークン」って何?
トークンとは、「印」とか「象徴」といった意味ですが、ブロックチェーンゲームにおいては「ゲーム内でゲットできる通貨のこと」とイメージしてもらうのがわかりやすいと思います。
たとえばゲームをしていると、敵を倒したり、他のプレイヤーに勝ったり、ストーリーを進めていくと「ゲーム内通貨」がもらえますよね。
これって、ゲーム内のアイテムであったり、ブロックチェーンゲームで言えばNFTアイテムと交換できる「印」の役割をはたしていると言えます。
ガバナンストークンがあると何ができるの?
その中でも「ガバナンストークン」は少し違った特徴を持っています。
「ガバナンス=統治」なので、ゲーム内の統治に関わることができる「印」ということです。
まだよくわかりませんよね。
たとえば、ゲーム内の方針を今後どうしていこうか、となった時に、「ガバナンストークン」を持っているユーザーが意見を言えるようになります。
ゲームを運営している会社に対して、「こういう機能を実装してほしい」といった要望をだせるようになる、というイメージです。
ですが、これまでも「ユーザーの声」や「お問い合わせ」などから要望を伝えることはできましたよね。
それとは何が違っているのでしょうか。
ユーザーの声のつよさ
運営側はガバナンストークンを発行することで、人(プレイヤー)を集めています。
「じぶんたちはユーザーの声をゲーム運営に反映させますよ」
「ただ、全てのユーザーというわけではなく、一生懸命プレイしてくれたり、初期からプレイしてくれたり、お金をいっぱい使ってくれるユーザーの声ですよ」
「そうしたユーザーの方には、ガバナンストークンという形で発言権を与えますよ」
というわけですね。
それなりにゲームをしっかりやりこんでくれるユーザーであれば、そのユーザーの声はきっとゲームの成長や魅力のアップの為になるだろう、という考えです。
逆に、そうしたユーザーをないがしろにするとゲーム自体を盛り上げていくことはなかなか難しくなってしまいます。
ユーザーが離れてしまうと、ゲーム運営会社は元も子もないですよね。
どうやってゲットするのか
それでは、そうしたトークンはどうやれば手に入れられるのでしょうか。
ここでは3つ紹介していきます。
エアドロップ
一つ目は、「エアドロップ」です。エアドロ、といわれたりします。
あまり聞きなれない言葉ですが、簡単に言えば、「無償配布」です。
初期からプレイしてくれているユーザーや、一定の条件をクリアしたユーザー、時にはユーザー全員など、さまざまな形でエアドロをしているゲームは多いです。
ゲームプレイ
二つ目は、ふつうにプレイする、というものです。
「ゲームをやっているだけでもらえるの?あやしいんじゃないの?」
と思う方もいるでしょう。
実際、ゲームをやっていると、
ふつうのトークン(ゲーム内でアイテムと交換したりする)
ガバナンストークン(ゲーム内でも使えるが、ふつうのトークンより希少)
といった2種類のトークンをゲットできることが大半です。
そうしてもらったガバナンストークンをコツコツ貯めるのもありかと。
トレード
三つ目は、取引所に上場しているトークンであれば、取引所内で交換する、ということもできます。
これは、たとえばビットコインやイーサといった、ほかの暗号資産と同じようなやり取りなのでイメージしやすいかもしれませんね。
ガバナンストークンの具体例
じっさい、ガバナンストークンにはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、ブロックチェーンゲームを2つ挙げて紹介してみます。
WonderHero
一つ目はわたしも今はまっている「WonderHero」です。
ゲームの中では、「HON」と「WND」というトークンが登場します。
WNDがガバナンストークンですね。
HONもWNDも、両方ゲーム内のアイテムなどの強化に使えたりします。
2つともステージをクリアしていくことでドロップすることもあるようですが、わたしはWNDはドロップしたことないですね。
やはりガバナンストークンはドロップしづらい設定になっているんだと思います。
ちなみに、WonderHeroについては以下のように記事も書いているので、良かったら見てみてください。
Axie Infinity
つづいて、「Axie Infinity」でもトークンが登場します。
Axie Infinityは、日本においては「Play To Earn」の火付け役とも言えそうなので、知っている方も多いのではないでしょうか。
ゲーム内では、「SLP」と「AXS」という2種類のトークンがゲットできます。
AXSの方がガバナンストークンですね。
Axie Infinityにおいても、やはりガバナンストークンであるAXSはSLPよりも希少になっています。
わたしもAxieやっていますが、なかなかゲットするのは大変ですね…
ガバナンストークンで気を付けること
ここまででガバナンストークンのイメージは持ってもらえたかと思います。
それでは、ガバナンストークンを扱うにあたって何か注意すべきことはあるのでしょうか。
ここでは2点について考えてみます。
価格変動リスク
一つ目は、価格変動リスクがある、ということです。
これまで見てきたように、ガバナンストークンも取引所で扱われています。
DeFiなどでは、暗号資産をつかって利回りを得るだけでなく、ガバナンストークン自体の値上がりもあって資産を大きくした人も少なくありません。
それを期待してガバナンストークンに資金を入れる人も多いのが実情です。
ただ、当たり前ですが、リターンとリスクは裏表の関係にあって、大きく資産が増えるかもしれない、ということは、大きく資産を減らすかもしれない、ということでもあります。
本ブログは特定の商品や銘柄の購入を推奨するものではありませんので、ガバナンストークンを取得したり、暗号資産を購入する場合はあくまで自己責任と自己判断でお願いしますね。
そもそも無視されるかも
2つ目は、そもそも運営が耳を貸さないかもしれない、もしくは発言の場を設けないかもしれない、ということです。
実際、ゲームがリリースされたばかりだと、なかなかユーザーの声一つ一つに対応しているのは難しいと思います。
ゲームサービスを作り上げていっている段階で、まだそこまでの余裕がない、ともいえるのかもしれません。
WonderHeroにおいては、デイリー報酬やウィークリー報酬の獲得条件が急に改訂されたりしました。
将来的にはこうした変更についても、ガバナンストークンの保有者の投票で決まるようになっていくのでしょうが、まだ道半ば、といった感じでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では、「ガバナンストークンって何?」という疑問を持っている方に向けて、主にブロックチェーンゲームに例にして解説してきました。
ブロックチェーンゲームだけでなく、DeFiやNFTといった他のブロックチェーン技術でも活用されているガバナンストークン。
今後の活用のされ方に期待したいですね。
ガバナンストークンのような暗号資産を取り扱うには、そもそも専用のウォレット(口座のようなもの)が必要です。
さまざまな会社が進出してきていますが、大手であるCoincheckはオススメの一つです。
始め方は下記の記事で解説していますので、良かったら参考にしてみてください。