最近「メタバース」って耳にするけど、いったい何なんだろう?
ふだんの生活にどんな影響があるんだろう…
そもそも実現ってするんだろうか?
この記事では、今改めて注目されている「メタバース」について
・そもそも「メタバース」とは?
・どういうことができるようになるの?
といったことについて解説していきます。
2021年にFacebookが「メタバース企業になる」という発信のもと、社名を「Meta(メタ)」に変更しましたよね。
【米国Facebookが「Meta」に社名変更】
https://news.yahoo.co.jp/articles/342633e9405eadfda328ea348e59139ca82e84e7
それだけ今注目されている考えについて、少しでも知っておくとこれからのトレンドに乗り遅れずについていけると思いますよ。
目次
メタバースとは?
そもそも、「メタバース」とは何なのでしょうか。
それについて解説していきます。
「メタバース」=バーチャル空間の進化版
メタバースとは、もともとはアメリカのSF小説「スノウ・クラッシュ」で登場した造語、といわれています。
「meta」=「超越した」と「universe」=「宇宙」を組み合わせて作られています。
超宇宙、というとかなりかっこいいですよね。
実際の現実世界を「超えた」仮想空間、とイメージしてもらえばいいと思います。
日本ではCluster(https://cluster.mu/)が有名でしょう。
自分のアバターを作って、バーチャル空間にログインすることになります。
何ができるの?
単なるVR(Virtual Reality)ではこれまでとさほど変わりませんよね。
メタバース内では、さまざまな人と交流することができます。
これまでアトラクションなどで経験できたような、準備された画像やコンテンツを体験するだけでなく、やり取りができるわけですね。
たとえば上で紹介したCluster内では、
その中でゲームができたり、
すでに参入してきている人たちとチャットができたり、
マイクが使えれば実際に会話もできます。
同時に多数の人が同じ空間内にログインして、時間を共有できる、というのが一つの特徴でしょう。
なぜ今注目されているの?
そうはいっても、今までにもVRはありましたし、技術は進歩してきました。
ではなぜ今になって注目されているのでしょうか。
テクノロジーの進歩
一つには「テクノロジーが格段に進歩した」ということが挙げられると思います。
たとえばマイクロソフトはこれまでもこの業界に投資してきており、Mesh for Microsoft Teamsというサービスを2022年にもリリース予定です。
https://news.microsoft.com/ja-jp/2021/11/04/211104-mesh-for-microsoft-teams/
今後は5Gをはじめとしたデータ通信技術の進歩もあって、飛躍的に送ったり受け取ったりすることのできるデータ量が増えていくでしょう。
そうなってくると、どんどん画像処理も早くなったり、きれいな画のアバターを違和感なく動かせるようになったりする日もそう遠くはないのかもしれません。
NFT技術の発展
次に、NFTの発展も関係していると思います。
というのも、メタバース内ではさまざまな人が交流するわけですが、そこでのアバターの外見だとか、所有しているモノだとかを誰が保有しているのか、ということを示せるようになってきたからです。
NFTについては、以下の記事で解説しているので、良かったら読んでみてください。
コロナウイルスによるリモートワークの浸透
3つ目は、あまり喜ばしいことではないのですが、2020年末ごろから世界的に拡大してしまった新型コロナウイルス感染症の影響です。
コロナウイルスの拡散を防止するために、リモートワークが急速に広まりました。
日本でも、それまでは「オフィスに出社するのが大前提」だったところ、かなりリモートワークも一般的になりましたよね。
そうした状況下で、
・自宅にいても友人と同じ空間を共有したい
・テレビ会議システムも良いけど、相手の反応がいまいちわかりづらい
といったニーズにこたえる形で、声だけでなく、表情や身振りなどのジェスチャーも伝えられるようなメタバースが注目されてきているのではないかと思っています。
今後どうなっていくの?
そうして今注目されているメタバースですが、今後はどのように展開されていくのでしょうか。
まずはゲーム業界から
まずはゲーム業界から広まっていくものと考えられています。
というのも、すでにそうした特徴を持ったゲームが人気になっているからです。
有名どころで言えば、
「Fortnite(https://www.epicgames.com/fortnite/ja/home)」や
「あつまれどうぶつの森(https://www.nintendo.co.jp/switch/acbaa/index.html)」
などです。
これらのゲームに共通しているのは、
・不特定多数の人が同時接続できる
・必ずしもゲームをしなくてもいい(雑談したりで時間を過ごせる)
・アバターを使って他のプレイヤーと交流できる
といったものでしょう。
Fortniteにおいては、メインは大人数でのバトルプレイなのですが、音楽ライブが配信されていたりと多様性に富んでいます。
仕事環境にも
他には、仕事をする場としても活用されていくでしょう。
今でもすでにZoomやTeamsのようなテレビ会議システムが広く浸透してきていますが、今後はそれ以上に、アバターで会議に出席する、というのもあり得るかもしれません。
メタバース内の方が、
・場所にとらわれない
・データや画像、動画などの共有が簡単
・実際に会っているように感覚的に理解できる
といったことが実現できるようになっていくと思うと、とても楽しみですよね。
本当に実現するの?
たしかにとてもワクワクするような「メタバース」ではありますが、本当に実現できるのでしょうか。
メタバースにおける課題や不安についても考えてみます。
やっぱり「リアル」の方がいいんじゃないか
中にはメタバース内での交流よりも、実際に現実世界で会って交流した方がいいんじゃないか、という方もいると思います。
そういう人の言い分としては、
・実際にあった方が親密になれる
・相手の表情もわからないのでは仲良くなれない
といったモノでしょうか。
たしかに、相手の表情もわからない状況だと少し距離を感じてしまうのは否めません。
ですが、メタバースを利用することのメリットも大いにあります。
・遠くの人とでも気軽に交流できる
・見た目も年齢も関係なし(変な偏見をもたなくてすむ)
などです。
リアルの良い面ももちろんありますが、メタバースの良い点にも目を向けて活用したいですね。
実現するには何が課題になりそうなのか
まだまだ実現には時間がかかるんじゃないの?というのも気になるところです。
以下はMeta社(Facebook社)のメタバースに関するリリースです。
https://about.fb.com/ja/news/2021/10/connect-2021-our-vision-for-the-metaverse/
たしかに、ここで紹介されているような世界が実現するのにはそれこそ10年、20年といった期間が必要かもしれません。
ですが、上でも紹介したCluster社のようなものからでもメタバースを体験していくことは十分可能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では、
・メタバースという言葉は聞いたことがあるけど、何なのかよくわからない
・実際どんなことができるようになるんだろうか
・今後どういうところで使われていくの?
といった疑問をもつ方に向けて「メタバース」の解説をしてきました。
メタバースとは、簡単に言えば「バーチャル空間の進化版」のようなもので、大勢の人が一斉に同じバーチャル空間にログインし、交流できるような空間のこととイメージしてもらえれば良いでしょう。
そこでは、見た目も、国籍も、住む場所も、使う言語も関係ないでしょう。
アバターを使えば良いですし、バーチャル空間にログインするだけなので物理的な距離は問題になりませんし、これから自動翻訳技術も精度が高まるだろうからです。
そうした土台があれば、ゲームや仕事、趣味など、さまざまなことがバーチャル空間内で実現できるようになるはずです。
そして何より、一人ではない。誰かと一緒に楽しむ、時間を過ごすことができます。
そうした空間内では、モノを買う時にはビットコインなどの暗号資産(クリプト)が使われるものと思われます。
始めるのは簡単なので、今のうちから少しずつ慣れていくのが良いでしょう。
以下の記事で解説しているので、良かったら見てみてください。